Tides_of_War

盤根錯節

多すぎる育成要素、高すぎる編成難易度、釣られた紳士も冷める残念ゲームシステム - ゲームとしてのドルフィンウェーブレビュー

10月20日にドルフィンウェーブがサービス開始。キャラグラフィックでかなり注目を集めていて、一部ではデカパイウェーブなどとも呼ばれたりしている。かくいう自分も釣られた一人であり、事前登録までしていたほどである。

 

グラフィックについては、公式サイトでも見てもらうとして。ここではドルフィンウェーブのゲーム部分をレビューする。

www.hpgames.jp

ちなみに自分は現在ランク49。メインストーリーの進行度は6章途中。

 

 

戦闘面

コマンドバトルRPG。特に目新しさや爽快感を感じる要素は無し。

(毎ターンランダムにスキルが選ばれて、その中から3種類選ぶ、という形式。)

 

ガチャ

ガチャはドルフィン(キャラ)とメモリー*1の混合。キャラの最高レアは排出率2%。多くのゲームが3%はあることを踏まえると低めと判断していい。

 

多すぎる育成要素

このゲームの大きな欠点①、とにかく育成要素が多すぎる。

まずキャラの育成要素だけでも4種類もある。

強化・・・レベル上げ。専用クエストを周回して、トレーニング教本(レベル上げアイテム)を集める。

限界突破・・・レベル上限を解放する。専用クエストを周回して、必要アイテムを集める。ちなみに画像左のアイテムはクエストを周回しても入手できない。

覚醒・・・キャラのステータスを上げる。メインクエストを周回して、必要アイテムを集める。

SPスキル強化・・・SPスキルを強化する。なお被ったキャラ、もしくは特別アイテムでしか強化できない。

 

キャラの育成だけでもお腹いっぱいなのに、このゲームには加えてマシン・メモリーのレベル上げ要素もある。

 

育成クエストはリリース開始から9種類という始末。上記の限界突破についてはキャラの属性によって必要アイテムが異なるというのも厄介。

 

高すぎる編成難易度

このゲームの大きな欠点②、編成難易度が高すぎる。

本ゲームの編成は4人を選出するのだが、それぞれ適正キャラを配置しなくてはならない。

アタッカー・ガンナー、アタッカー・ライダー

ディフェンダー・ガンナー、ディフェンダー・ライダー

 

例えばこのキャラはアタッカー・ライダーのように、キャラごとに適正ポジションが決められている。

 

アタッカーをディフェンダー枠に、あるいはディフェンダーをアタッカー枠に編成するとデメリットがある。

 

ガンナーをライダー枠に、ライダーをガンナーに配置することはそもそもできない。

 

しかも同名キャラを同時に編成することができないという制約もある。なおこのゲームのプレイアブルキャラはたった16人です。

 

この制限のせいでとにかく編成難易度が高い。そのくせキャラの排出率は低いし、育成の手間も大きい。

 

スキップ機能は実装されている。しかし・・・

昨今のゲームではすっかり当たり前になったスキップ機能。もちろん本ゲームにもしっかり実装されている。スキップチケットの入手効率も悪くなく、序盤であっても枯渇することはない。*2

 

この点は評価できる要素なのだが、せっかくのスキップ機能に水を差すクエストがある。それがトーナメントである。

 

仕組みとしては、大雑把にまとめると

・毎日1回だけ挑めます。

・4戦行います。

・HPは引き継ぎます。HPが0になったパーティは、そのトーナメントでは使えません。代わりに手持ちの他のキャラを使えます。

・勝つと交換用アイテムが手に入ります。

 

プリコネRのダンジョンとほぼ同じようなシステム。*3ただし大きく違うのは、一度勝ってもスキップ機能を使うことができず、毎日4戦行わなくてはいけない点。しかもトーナメントでは毎試合ごとに余計な登場演出(他のクエストではない)が挟まれる。せいぜい10秒にも満たない演出ではあるが、飛ばすこともできず毎日不必要な演出を見せられるのはフラストレーションが溜まるものである。不必要にユーザーの時間を奪わないためのスキップ機能なのに、正反対の実装を行ってしまっているが非常に残念。

 

結論 - 多分そのうち起動しなくなる。

残念ながらゲームとしてはかなりイマイチ。褒めれるところも尖ったところもほとんど無い。グラフィックに釣られた紳士もすぐに冷めてしまうのではないか。少なくとも自分は既に冷めかけ。まあ運営がハニプレだからね。正直ゲーム部分は全く期待してなかったけど、案の定。

*1:礼装(FGO)、サポートカード(ウマ娘)のようなものと捉えていい。

*2:ゲームによってはチケットの入手効率が悪いものもある。

*3:他のゲームにもあるかもしれないけれど、自分は把握していない